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映画に発信側の変化を
「映画が、常に同じパッケージをされている必要はないんだ」
原監督はそう語った。
19世紀末に誕生した映画という表現方法。それが20世紀の資本流通のシステムに組み込まれた結果生まれたのが、
「映画のパッケージ化」だという。
中身が変化しない作品を、常に同じような環境で観客が受け取る。そこに生じる変化は受信者側だけであり、
送信側の変化、ライブ感というものは存在しない。
「だが」と原監督は言葉をつぐ。
「映画というものが常に同一の形態で見られる必要は、どこにもないのです」と。
だから原監督は、常に自分の上映会で、キーボードを友として、ライブ演奏を行っている。
原監督が現在取り組んでいる「マテリアル&メモリーズ」は、8ミリを中央と左右に合計3面同時上映し、
それに原監督自身の演奏と歌を合わせて、その映像空間を楽しむというものだ。この方式には、
映画館でなくライブハウスやギャラリーが向いている。
「3面同時上映という手法は、受け取り側に新たな刺激を与えることができる」と原監督は言う。
映画という存在を、「映画館で観るべきもの」という受け取り側の観念で縛るのはもったいない。
固定観念から開放されて、もっと自由に楽しめるものにしたい。そんな思いが伝わってくるようだ。
「受け取り側の方で自由にできる受け取り方の変化というのは、広いようで狭い。だから僕は、
その瞬間その瞬間しかないような変化を発信したくて、ライブをやっているんです」
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